実は1998年の4月、驚くべき調査結果が厚生省保健医療局から発表されている。それによると、全国から公募した60歳の男女32人を対象に、―週間と2週間の日程のグループに分かれて那覇市と恩納村に滞在してもらい、沖縄の自然や文化にふれたり、地域住民との交流を重ねたりなどの体験型中心のプログラムを実施したところ、緊張・不安感や疲労感が減少したというAが増加したというのである。また、滞在直後と終了直前に実施した血液・尿検査では、ウイルスに抵抗するリンパ球T細胞数が、同プログラムに参加しなかった人より顕著に増えたほか、リンパ球の増殖能力も高まったことが明らかになった。つまり、沖縄に滞在することによって血液の免疫機能が活性化したり、ストレスが減少したりするなど、心身に一種の癒し効果が表れることが医学的にも検証されたというわけである。だとすれば、沖縄病患者にも同様の現象が起こっているとみるべきで、しかも、大金をはたいて何度も沖縄に通うという異常な行動に着目すると、その癒し効果はときに中毒症状を引き起こして理性的な行動や言動を失わせる作用もあると考えられる。
旅の繰り返しの中で、オリエンタリズムというものがおぼろげながら見えてくるはずだ。その際、現在の政治状況もポイントとして押さえておかなければならない。「政治」によって、静かな海が大波を立てるように揺れ動くのも、「アジア」という地域の特徴だからだ。また「アジア人によるアジアンライフ」だけでなく、アジアでオリエンタリズムに目覚めた欧米人の現地での生き方も学ぶに値するだろう。日本人は何故かアジアを冷静に旅できない。自らがアジアに溶け込もうと思っても溶け込めず、逆に欧米文化のほうが懐かしく感じられたりするからだ。だが、むやみに溶け込む必要はない。旅人としてその土地の暮らしを冷静に見てくればいいのだ。そして日本で暮らしていても、いつも政治状況などの急変に関心を持って見守る。いわば「アジアの故郷」のような親しみを込めて、自分の肌に合ったアジアの国々とつき合うことだ。
メトロポリタン(大都市・首都の意味)美術館があるおかげで、ニューヨークをアメリカの首都と勘違いする人が多いなんていうジョークもあるくらい、ニューヨークつ子に愛されているメトロポリタン美術館。実は、国立でも、公立の美術館でもないということをご存じかな?。建物はニューヨーク市の持ち物だけど、運営費は企業の寄付と入場料でまかなわれている。アメリカは、寄付は経費として認められるため、企業が、儲けたお金をどこに寄付しているのか、注目され、その企業の売り上げにも影響するといわれている。寄付先は、国連や、赤十字、それから文化芸術のパトロン。メトロポリタン美術館に寄付をするということは、企業のステイタスでもあるわけだ。市民達からの寄付も見逃せない。ニューヨークっ子達から愛されているゆえんである。所蔵品300万点を超えるメガミュージアムだ。ここはニューヨークに行くたびに訪れても飽きないし、一日中いても飽きない。が、歩きすぎて足が痛くなるほど広い!広すぎる。だから観てまわるときは運動靴。さらにひとり旅のときには、食事をする場所にも気を使うけど、ここのカフェテリアは広くて、味もまあまあ、メニューも多くて、ひとりで居ても、誰も気にしない。そこで、疲れをとりいざもうひと巡りヨーロッパ美術のコレクションも数多く、ドガの踊り子や、日本の保険会社が1枚100億円で買ったゴッホのひまわりもたくさん(!)ある。こういった大きな美術館を観てまわるとき、時間がないときには、あらかじめガイドブックで、見るべきものの場所を確認しておくことが大切。日本人は印象派が好きな人が多いので、まずそこから始めてもいい。必ずしも順路にこだわることはない。ゆっくりゆっくり見てまわろう。